札幌市は、冬に大地震が起きて停電し、暖房が使えなくなったときに備える「今日からできる3つのアクション」を、ホームページで紹介しています。(1)体温を逃がさず、体の中から温める「あったか装備」を整える、(2)スマートフォンの電源を確保する、(3)寝室を安全にする、の3つです。市は、札幌の地震被害想定は「最大震度7」で、2018年の北海道胆振東部地震のブラックアウトを思い出してほしい、としています(札幌市「冬の災害への備え~今日からできるアクション!~」のページ、2025年12月1日更新)。
アクション1 「あったか装備」を整える
冬に地震が起きて、停電で暖房が使えなくなると、家の中は急速に冷えます。室内にいても、低体温症のリスクが高まるので、体温を保つことが、命を守る最優先の対策だと、市は説明しています。ポイントは、「体温を逃がさない」と「体の中から温める」の2つです。市のページには、家庭にあるものも多い「あったか装備リスト」が、画像で載っています(出典: 札幌市 冬の災害への備え)。
| 区分 | 品物 | 市のひとこと |
|---|---|---|
| 防寒 | ダウン・コート、厚手の靴下、ニット帽・手袋 | すぐ取り出せる場所にまとめよう |
| 寝具 | 寝袋、毛布 | 毛布は重ねると保温力が格段にアップ |
| 保温 | 使い捨てカイロ | 貼るタイプ・貼らないタイプの両方あると便利 |
| 床断熱 | 段ボール、アルミシート | 寝る場所の下に敷いて、冷気をシャットアウト |
| 加熱 | カセットコンロ、予備のガスボンベ | 停電時にもお湯を沸かしたり、温かい食事ができる。必ず「換気」に注意 |
| 食料 | 水、温められる保存食(スープ、ココア、レトルト食品など) | 温かい食事で、冷えた体を内側から温める。気持ちも和らぐ |
アクション2 スマートフォンの電源を確保する
停電のときは、ニュースや行政からの情報は、主にスマートフォン経由になります。充電が切れると、情報が途絶えて、不安が増します。まず、スマートフォンの電源の確保をします。
- モバイルバッテリーを、ひとつ常備する
- 家電も動かせるポータブル蓄電池があると、さらに安心
- 「モバイルバッテリーは持っているが、充電していなかった」のが、いちばんのリスク。スマートフォンを充電するときに、モバイルバッテリーも充電する習慣をつける
- 札幌市の防災アプリ「そなえ」を、スマートフォンに入れておく(ハザードマップも見られる)
アクション3 寝室を安全にする
地震が、特に深夜に起きて、真っ暗の中で家具が倒れてくると、逃げることもできません。頭の上に物が落ちてくると、大きなけがにつながります。
- 配置換え: 棚の上の段にある重い物を、下の段に移す。できれば、ベッドや布団のまわりから、タンスなどを移す
- 家具の固定チェック: ぐらついている家具は、L字金具や転倒防止器具などで固定する
- ベッドや布団からドアまでの通り道(逃げ道)に、背の高い家具を置かない。暗闇で転んでけがをすると、寒さの中で動けなくなり、危険
「災害関連死」を知っておく
災害関連死とは、災害そのものではなく、避難生活の疲れや寒さ、持病の悪化などが原因で健康被害が起き、助かったはずの命が失われることです。市は、令和6年の能登半島地震でも、多くの人が犠牲になった、と書いています。若い世代も「自分は若いから大丈夫」と思わず、まず、水とカイロを買っておく、スマートフォンとモバイルバッテリーを満充電にする、ベッドや布団のまわりを片づける、のどれか1つからでも、備えるよう呼びかけています。
市の動画・防災ハンドブック
市の防災動画「気づきから行動へ」(「厳冬期の2月、震度7の大地震が札幌市内で発生」、11分54秒)、防災アプリ「そなえ」、危機管理局公式X(災害情報の発信)、「さっぽろ防災ハンドブック」、ハザードマップも案内されています。なお、市のページには、令和8年2月1日(日曜日)に大和ハウスプレミストドームで行った冬の防災訓練の案内が載っていますが、これは終わっています。問い合わせは、札幌市危機管理局危機管理部危機管理課(電話 011-211-3062)です。
情報源
- 札幌市「冬の災害への備え~今日からできるアクション!~」(2025年12月1日更新): https://www.city.sapporo.jp/kikikanri/gentoukisaigai.html
この記事は2026年10月時点の情報です。市のページは2025年12月の更新で、日付のある催しは終わっています。札幌市のページで最新の情報を確かめてください。札幌市内のほかの記事は、札幌市の記事一覧にあります。
アイキャッチ画像: AIで作成したイメージ(実在の場所ではありません)
