札幌市内の路線バスで、特殊区間(市内特区運賃)の運賃が、2027年(令和9年)4月1日に改定される予定です。札幌市の資料によると、特殊1区は240円から270円、特殊2区は270円から300円になります。定期券・回数券の金額は、この運賃をもとに各社が算出する金額で、2026年9月19日時点では出ていません。対象のバス事業者は、札幌ばんけい、ジェイ・アール北海道バス、じょうてつ、北海道中央バス、夕張鉄道の5社です。
運賃改定の内容: 特殊1区は240→270円、特殊2区は270→300円
札幌市まちづくり政策局総合交通計画部都市交通課の報道発表資料(路線バスの運賃改定について、2026年7月1日)の7ページ「協議運賃部会での協議結果」に載っている内容です。
| 運賃制度 | 現行 | 改定後 |
|---|---|---|
| 特殊1区 | 240円 | 270円 |
| 特殊2区 | 270円 | 300円 |
資料には、定期・回数券は上記をもとに各社で算出した金額と書かれています。
実施予定日は2027年4月1日、届出は30日前まで
運賃改定の実施予定日は、令和9年(2027年)4月1日です。資料には、実施予定日の30日前までに、各事業者が北海道運輸局に届出を行う予定と書かれています。この記事の時点では、実施は「予定」です。
対象は5社、定期券・回数券の金額はまだ出ていない
対象のバス事業者は、資料に50音順で、札幌ばんけい株式会社、ジェイ・アール北海道バス株式会社、株式会社じょうてつ、北海道中央バス株式会社、夕張鉄道株式会社と書かれています。
定期券・回数券の金額は、この運賃をもとに各社が算出するため、資料には載っていません。福祉割引や、ICカードの扱いなども、資料には書かれていません。札幌市の「市内路線バスについて」のページ(https://www.city.sapporo.jp/sogokotsu/index/shinaibus.html、2026年3月27日更新)には、札幌市内を運行する路線バスは全て民間バス事業者により運行されており、詳しい情報は各事業者のホームページで確認するよう書かれています。

対象は「特殊区間」の1区と2区
今回の資料で運賃が示されているのは、特殊1区と特殊2区です。資料1ページの「市内の運賃体系概況」の図では、札幌市内の運賃体系は、点線の内側が特区運賃、その外側が対キロ運賃と示されています。距離で決まる対キロ運賃の区間の運賃が、同じ日に変わるかどうかは、資料に書かれていません。どの路線が1区か2区かも、資料には載っていません。

決まるまでの経緯
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2026年3月3日 | 協議運賃部会。バス事業者から運転手の待遇改善を目的とした運賃改定の申し出を受け、市内特区運賃の改定の検討を開始 |
| 2026年4月28日〜5月27日 | 住民アンケートの意見募集(期間) |
| 2026年6月30日 | 協議運賃部会で運賃改定を協議 |
| 2026年7月1日 | 札幌市が結果を発表 |
資料には、協議運賃は、道路運送法第9条第4項の規定に基づき、市町村・バス事業者・地方運輸局長・関係住民の代表者で構成される協議運賃部会で協議を調えることにより、運輸局に届出ができる運賃と説明されています。運転手の待遇改善が実際にどう使われるかは、資料に書かれていません。
住民アンケート: 回答総数2,203件、値上げ容認は77%
資料2ページによると、意見募集の期間は2026年4月28日〜5月27日で、回答総数は2,203件(WEB 2,040件、郵送等163件)です。4ページの「運賃値上げについての考え」の全体集計は、回答数2,197件で、次のとおりです。ページによって回答数が異なります。
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| ① 減便・廃止が進んだとしても、値上げはしないでほしい | 11% |
| ② 値上げをしたら、バスを利用しない | 6% |
| ③ バスを維持するための値上げはやむを得ない | 49% |
| ④ 値上げ幅が大きくてもかまわないので、バスを充実させてほしい | 25% |
| その他: 値上げ容認(③④に近い) | 3% |
| その他: 値上げ反対(①②に近い) | 2% |
| その他: 分類不能 | 4% |
資料は、③・④とその他の値上げ容認を合わせて「値上げ容認 77%」としています。これは、この設問の回答者の中での割合です。
5ページのクロス集計の「傾向」には、どの利用頻度、どの年代でも、値上げはやむを得ないとする回答が多いと書かれています。一方で、利用頻度が多くなるにつれて値上げ反対とする回答の割合が高まり、「19歳以下」「20歳〜29歳」「75歳以上」では、値上げ反対とする回答の割合が他の年代より高いとされています。
「その他」の回答の主な内容として、値上げ容認の側には、減便・廃止はしないでほしい、定期や割引制度も見直すべき、値上げ幅は少なくしてほしい、運転手の待遇改善につなげてほしい、という意見が挙がっています。値上げ反対の側には、市が税金をもっと投入してバスを維持すべき、物価高で生活が苦しいので度重なる値上げはやめてほしい、値上げも減便もどちらもしないでほしい、という意見が挙がっています。
前回の改定は2024年12月、特殊区間は30円ずつ上がった
株式会社じょうてつの発表(路線バスの運賃改定について(2024年12月1日〜)、最終更新2024年10月31日)には、2024年12月1日の改定として、特殊区間(1区)が210円から240円、特殊区間(2区)が240円から270円と書かれています。今回の改定の値上げ幅も、資料の数字では、1区・2区とも30円です。前回の改定から、今回の実施予定日まで、約2年4か月です。

再改定は「2年後を目途に検討」
資料7ページには、今回の運賃改定の効果を検証した上で、社会経済情勢の変化に応じた再改定の必要性について、2年後を目途に検討すると書かれています。
問い合わせ先
札幌市の担当部署は、まちづくり政策局総合交通計画部都市交通課で、電話は011-211-2492です。電話番号は、上記の札幌市の報道発表資料のページに載っている番号です。
情報源
- 札幌市 報道発表資料「路線バスの運賃改定について」(2026年7月1日): ページ https://www.city.sapporo.jp/somu/koho/hodo/202607/0701.html、PDF https://www.city.sapporo.jp/somu/koho/hodo/202607/documents/20260701_rosenbus.pdf(PDFは画像にして目で読みました)
- 株式会社じょうてつ「路線バスの運賃改定について(2024年12月1日〜)」: https://www.jotetsu.co.jp/bus/news/ash96e0000001fty.html(前回の改定)
- 札幌市「市内路線バスについて」(2026年3月27日更新): https://www.city.sapporo.jp/sogokotsu/index/shinaibus.html
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アイキャッチ写真: 写真は札幌市内を走るJR北海道バスの路線バス(2010年9月撮影)。撮影 221.20 (talk)/Wikimedia Commons/パブリックドメイン(文字を加工)
