札幌市が「札幌市がん検診」として実施しているのは、胃がん、大腸がん、子宮がん、肺がん、乳がんの5つの検診と、胃がんリスク判定、前立腺がん検査の2つの検査を合わせた7種類です(札幌市の公式ページ、2026年6月3日更新)。費用は、肺がん検診の胸部エックス線のみが無料、大腸がん検診が400円から、胃がん・子宮がん・乳がん・前立腺は2年に1回の受診です。札幌市内に住んでいて、職場などでがん検診を受ける機会のない人が対象です。受診券は配られていないので、自分で予約して受診します(2026年10月時点)。
目次
7種類を比べる: 対象・費用・予約
| 検診・検査 | 対象と間隔 | 費用 | 予約 |
|---|---|---|---|
| 胃がん検診 | 50歳以上で原則偶数歳の人(2年に1回) | エックス線: 1,300円(札幌がん検診センター)/2,200円(指定の医療機関)。内視鏡: 3,400円(札幌がん検診センター)/3,500円(指定の医療機関) | 受診場所に関わらず、事前予約が必要 |
| 大腸がん検診 | 40歳以上(1年に1回) | 400円(札幌がん検診センター)。各区保健センター・地区会館等・指定の医療機関の金額は、公式ページに数字が出ていない | 受診場所に関わらず、事前予約が必要 |
| 子宮がん検診 | 20歳以上で原則偶数歳の女性(2年に1回) | 頸部のみ: 1,200円(札幌がん検診センター)/1,400円(指定の医療機関)。頸部+体部: 1,700円/2,100円 | 医療機関に電話して受診日を決める |
| 肺がん検診 | 40歳以上(1年に1回) | 胸部エックス線のみ: 無料。喀痰細胞診もする場合: 400円 | 地区会館等と各区保健センターは予約不要 |
| 乳がん検診 | 40歳以上で原則偶数歳の女性(2年に1回) | マンモグラフィ: 2方向1,300円・1方向1,100円(札幌がん検診センター)/2方向1,800円・1方向1,400円(指定の医療機関)。超音波: 800円 | 医療機関に電話して受診日を決める |
| 胃がんリスク判定 | 満40歳(受診日時点での年齢で判断) | 900円(札幌がん検診センター)/1,000円(指定の医療機関) | 医療機関に電話して受診日を決める |
| 前立腺がん検査 | 満50〜69歳で原則偶数歳の男性(2年に1回) | 500円(札幌がん検診センター)。指定の医療機関の金額は、公式ページに数字が出ていない | 医療機関に電話して受診日を決める |
費用は、公式ページに「料金は年度により変更になる場合があります」と書かれています。表の「札幌がん検診センター」は、北海道対がん協会札幌がん検診センター(東区北26条東14丁目、予約電話011-600-0873)です。
共通の決まり: 受診券は配られない、年齢は受診日で数える
- 受診券: 子宮頸がん・乳がんの無料クーポン券を除いて、受診券は配られていません。公式ページの「受診の流れ」に従って、自分で申し込みます
- 年齢の数え方: 「受診日時点での年齢」で判断します
- 偶数歳の検診: 胃・子宮・乳・前立腺は、原則として偶数歳の人が対象で、2年に1回受診します。直前の偶数歳のときに札幌市の検診を受けていない奇数歳の人は受診できます
- 持っていくもの: 運転免許証、マイナンバーカード、資格確認書など、住所・氏名・生年月日がわかる書類です。胃の内視鏡検査では、マイナ保険証か資格確認書のどちらかが必須です。費用が免除になる人は、別に証明書類が要ります
- 精密検査: 「要精密検査」になったら、必ず精密検査を受けます。公式ページは、「要精密検査」は「がん」という意味ではなく、検診で見つかるがんは早期の可能性が高いと説明しています
胃がん検診: バリウムか内視鏡かを選ぶ
- 対象: 50歳以上で原則偶数歳の人(2年に1回)。受診日時点の年齢で判断します
- 例: 51歳の人は、50歳のときに受診していれば、52歳になるまで受診できません。50歳のときに受診していなければ、51歳で受診でき、52歳になったときも受診できます
- 検査: 問診と、胃部エックス線(バリウム)検査か胃部内視鏡検査のどちらかです。札幌市の胃部内視鏡検査では、原則として鎮痛薬と鎮静薬は使いません
- 費用(エックス線): 札幌がん検診センターで1,300円、各区保健センター・地区会館等・指定の医療機関で2,200円。通常は約12,500円で、市の補助で約10,300円おトクとされています
- 費用(内視鏡): 札幌がん検診センターで3,400円、指定の医療機関で3,500円。通常は約18,000円で、市の補助で約14,500円おトクとされています
- 予約: 受診場所に関わらず、必ず事前予約が必要です
- 受診できない人(エックス線): 妊娠中の人、胃の疾患で治療中の人、術後の人
- 受診できない人(内視鏡): 同意書を取れない人、妊娠中の人、入院中の人、消化性潰瘍などの胃疾患で受療中の人(ピロリ菌の除菌中も含む)、胃全摘術後の人、咽頭や鼻腔に重い疾患があって内視鏡を入れられない人、呼吸不全の人、重い心疾患のある人、出血傾向のある人、血圧が極めて高い人、全身状態が悪く内視鏡に耐えられないと判断される人など
大腸がん検診: 400円、2日分の便を自宅で採る
- 対象: 40歳以上の人(1年に1回)
- 検査: 問診と便潜血検査(2日法)
- 費用: 札幌がん検診センターで400円。通常は約2,000円で、市の検診で約1,600円おトクとされています
- 予約: 受診場所に関わらず、必ず事前予約が必要です
- 流れ(指定の医療機関): 医療機関に電話して受診日を決める → 医療機関に検査容器と問診票を取りに行く → 自宅で便を2日間採る → 検査容器や問診票を持って受診する
- 集団検診(各区の健康・子ども課): 日程と場所を調べて予約し、検査容器と問診票を受け取り、自宅で2日間採って、予約した日に持って行きます
子宮がん検診: 20歳から、2年に1回
- 対象: 20歳以上で原則偶数歳の女性(2年に1回)
- 検査: 問診、視診、子宮頸部の細胞診、内診。子宮体部の細胞診は医師の判断で行います
- 費用: 子宮頸部のみは、札幌がん検診センター1,200円、指定の医療機関1,400円。体部もあわせると、1,700円と2,100円です
- 通常は、子宮頸部の細胞診のみで約7,000円で、市の補助で約5,600円おトクとされています
肺がん検診: 胸部エックス線は無料、予約も要らない場所がある
- 対象: 40歳以上の人(1年に1回)
- 検査: 問診と胸部エックス線検査。喀痰細胞診は問診の結果により行います
- 費用: 胸部エックス線のみは無料、喀痰細胞診もあわせると400円です
- 予約: 地区会館等と各区保健センターは予約不要です。受診券は配られておらず、日程を確かめて直接受診します
- 実施場所: 地区会館等(住民集団健診の日程。町内会の回覧板でも案内)、各区保健センター、北海道結核予防会札幌複十字総合検診センター(北区北8条西3丁目 札幌エルプラザ5階、電話011-700-1331)、札幌がん検診センター(電話011-600-0873)
乳がん検診: 40歳から、2年に1回
- 対象: 40歳以上で原則偶数歳の女性(2年に1回)
- 検査: 問診とマンモグラフィ検査。40歳代は2方向撮影、50歳代以上は原則1方向撮影です(医師の判断で2方向になることもあります)。超音波検査は40歳代の人のみで、マンモグラフィの受診時に同意した場合に、併用できます
- 費用(マンモグラフィ): 札幌がん検診センターは2方向1,300円・1方向1,100円。指定の医療機関は2方向1,800円・1方向1,400円
- 費用(超音波): 800円
- 2方向撮影の場合、通常は1万円以上かかり、市の補助で8,200円以上おトクとされています
胃がんリスク判定と前立腺がん検査
- 胃がんリスク判定: 満40歳の人が対象です。問診と血液検査(血清ペプシノゲン検査、ヘリコバクターピロリ抗体検査)で、札幌がん検診センター900円、指定の医療機関1,000円。通常は約6,000円で、市の補助で約5,000円おトクとされています。上部消化器の自覚症状がある人、治療中の人、プロトンポンプ阻害薬を服薬中の人、胃切除後の人、腎不全の人、免疫不全・低下の状態または免疫抑制剤を服用している人は、受診できません
- 前立腺がん検査: 満50〜69歳で原則偶数歳の男性(2年に1回)が対象です。問診と血液検査(PSA検査)で、札幌がん検診センター500円。通常は約2,000円で、市の検診で約1,500円おトクとされています
受診料金が免除になる人
札幌市がん検診の対象になる人で、次の1〜5のどれかに当てはまる場合は、受診料金が免除されます(2026年4月1日更新の公式ページ)。
- 満70歳以上の人(前立腺がん検査は除く。前立腺がん検査の対象は50〜69歳です)。運転免許証やマイナンバーカードなど、公的機関が発行した年齢のわかるものを見せます
- 満65〜69歳で後期高齢者医療被保険者の人。マイナ保険証、資格確認書、後期高齢者健診受診券のどれかを見せます
- 市・道民税非課税世帯の人。市・道民税課税証明書(18歳以上の世帯員全員分)、または65歳以上で保険料段階が第1〜第3段階の介護保険料納入通知書などを見せます。課税証明書は、各区の税の窓口または市税事務所で、がん検診で使うと伝えれば、無料で発行できます
- 生活保護世帯の人。生活保護受給証明書、または生活保護世帯健康診査受診券を見せます
- 中国残留邦人等支援給付世帯の人。支援給付の支給のための本人確認証の写しなどを見せます
子宮頸がん・乳がんの無料クーポン券(令和8年度)
- 対象: 令和8年4月15日時点で札幌市に住民登録がある人で、子宮頸がん検診は満20歳(2005年4月2日〜2006年4月1日生まれ)、乳がん検診は満40歳(1985年4月2日〜1986年4月1日生まれ)です。それ以外の年齢には、クーポン券を送っていません
- 発送時期: 子宮頸がん検診のページでは7月上旬〜中旬ごろ、クーポンのページでは6月中旬〜下旬ごろとされています(ページによって書き方が違います)
- 申込み: 札幌市内の指定の医療機関に直接申し込みます。申し込むときに、無料クーポン券で札幌市のがん検診を受けたいと伝えます
- 有効期限: クーポン券が届いてから、令和9年3月31日までです。3月31日までに申し込んでも、受診が4月1日以降になると無効になります
- 無料になる内容: 子宮頸がんは問診・視診・子宮頸部の細胞診・内診、乳がんは問診・マンモグラフィ検査です。追加の検査や診療は、別に料金がかかります
- 払い戻し: 4月1日からクーポン券の発送までに、札幌市の検診を受けた場合は、条件に当てはまれば、検診料が後日払い戻されます(令和8年12月〜令和9年1月ごろに該当の人へ郵送、事前申込みは不要)。医療機関では払い戻せません
確認できなかったこと
各区保健センターと地区会館等の費用の金額(胃がん検診のエックス線以外)、指定の医療機関の一覧、各区の集団検診の日程は、それぞれ別のページや町内会の回覧板に載っていて、この記事には載せていません。大腸がん検診の「各区保健センター・地区会館等・指定の医療機関」の費用の数字、前立腺がん検査の指定の医療機関の費用も、公式ページには数字が出ていませんでした。子宮頸がんのHPV自己採取検査(満25歳の女性のうち、札幌市の子宮がん検診の未受診者)は、この記事では詳しく書いていません。
関連記事
情報源
- 札幌市「札幌市がん検診」: https://www.city.sapporo.jp/kenko/wellness/sapporosigankensin.html(2026年6月3日更新、2026年10月6日に確認)
- 胃がん検診: gankensin.html/大腸がん検診: daityougan.html/子宮がん検診: sikyuugan.html/肺がん検診: haigan.html/乳がん検診: nyuugan.html
- 胃がんリスク判定: iganrisukuhantei.html/前立腺がん検査: zenritusen.html(いずれも2026年6月3日更新)
- 受診料金が免除になる方: zyusinryoukin.html(2026年4月1日更新)/無料クーポン券: kupon.html(2026年6月3日更新)
アイキャッチ写真: 机の上のカレンダー(AIで作成したイメージ)
